10月の経常黒字38%増 貿易収支の黒字化で

2019/12/9 11:00
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財務省が9日発表した2019年10月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を表す経常収支の黒字は前年同月比38%増の1兆8168億円となった。経常黒字は64カ月連続。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支が黒字転換し、全体を押し上げた。

貿易黒字は2540億円(前年同月は3207億円の赤字)となった。米中貿易戦争の影響が長引いて輸出は前年同月比8%減だったが、輸入が同15%減と大きく落ち込んだため貿易収支が黒字化した。原油価格がドルベースで同18%安、円ベースでは22%安となってエネルギー関連の輸入額が減少した。10月は台風によって物流が停滞したことも、輸入減につながったようだ。

サービス収支は995億円の赤字(前年同月は2386億円の赤字)となった。マーケティング委託費用など「その他業務」で、海外への支払いが減少した。一方、韓国からの訪日観光客が大幅減となったことで、旅行収支の黒字は同9%減の2035億円となった。

海外との投資の結果を示す第1次所得収支の黒字は、同14%減の1兆7775億円だった。外国の親会社への配当金が増え、直接投資収益が減少した。

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