皇后さま56歳に 「国民に寄り添う」決意にじませ

「令和」新時代
2019/12/9 0:05
保存
共有
印刷
その他

11月の「大饗の儀」で披露された純銀製の置物を眺める天皇、皇后両陛下(12月3日、東京・港の赤坂御所)=宮内庁提供

11月の「大饗の儀」で披露された純銀製の置物を眺める天皇、皇后両陛下(12月3日、東京・港の赤坂御所)=宮内庁提供

皇后さまは9日、56歳の誕生日を迎えられた。代替わり後、新たな立場となった今回も皇太子妃時代と同様、宮内庁を通じて文書で感想を公表。国民から受けた祝意に対し感謝の気持ちを繰り返し、「これからの日々、陛下とご一緒に、国民の皆様の幸せを常に願いながら、寄り添っていく」との決意をつづられた。

【関連記事】 皇后さま誕生日、「ご感想」全文

皇后さまは、12月上旬まで続いた代替わりに伴う諸行事を天皇陛下が無事に済ませ「(自身も)ご一緒させていただくことができましたことに安堵し、うれしく思っております」と率直な気持ちを示された。

14万人超が皇居を訪れた5月の一般参賀や平成時を上回る11万9千人が沿道を埋めた11月の祝賀御列の儀などを挙げ「多くの国民の皆様から、思いがけないほど本当に温かいお祝いを頂きましたことに、心から感謝」などと謝意を繰り返された。訪問先で大歓迎を受けた各地での思い出は「これからの歩みを進めていく上で、大きな支え」と喜ばれた。

そのうえで「皇后としての務めを果たし、陛下とご一緒に、国民の幸せに力を尽くしていくことができますよう努力してまいりたい」と記された。

■活動の幅、着実に広がる

56歳の誕生日を前に、撮影に臨む皇后さま(12月3日、東京・港の赤坂御所)=宮内庁提供

56歳の誕生日を前に、撮影に臨む皇后さま(12月3日、東京・港の赤坂御所)=宮内庁提供

皇后さまの療養生活は続いているが、活動の幅は着実に広がっている。宮内庁によると、この1年で臨まれた都内での公務や行事は前年より26件多い67件。全国植樹祭の式典や一連の即位関連儀式で、陛下とともに計7件の地方訪問を果たし、「国内各地で出会ったたくさんの笑顔は、私にとりましてかけがえのない思い出」と振りかえられた。

上皇ご夫妻に対し「国民と苦楽を共にされながら、長きにわたって国民に寄り添われ、ご立派にお務めを果たされたことによるところが大きい」「ご譲位後も私たちの歩みを温かくお見守りいただいてきましたことに深く感謝」などと謝意を繰り返された。

この一年の出来事として、大きな被害をもたらした台風19号をはじめとする自然災害に触れ、被災地の復興を願うとともに「様々な面から防災対策を進めていくことがますます大切」との考えを示された。

アフガニスタンで長年人道支援に取り組みながら銃撃を受けて死去した医師の中村哲さんを悼み、「人々が安心して暮らせる平和な世界が実現することを願ってやみません」と記された。

一方で、ラグビー・ワールドカップ日本大会での各国選手団と地元の人々との交流が広がったことを喜び、2020年に開催される東京五輪・パラリンピックでは「多様な背景を持つ世界の人々がお互いを尊重し合い、友好を深める良い機会」となるよう願われた。

■医師団「様々な工夫重ね体調を調整」

皇后さまの治療を担う医師団は、代替わりに伴う様々な儀式や地方訪問、5月のトランプ米大統領夫妻の国賓行事など多くの公務に取り組まれた皇后さまについて、「様々な工夫を重ねながら体調を整えられた」とする見解を公表した。

祝賀パレードや地方訪問などを通じ「直接触れあう方々からの温かい声や反応に元気づけられているようにも見受けられる」と指摘。その一方で「体調には波があり、大きい行事の後や行事が続いた場合には、疲れがしばらく残ることがある。過剰な期待はかえって逆効果となり得る」と付言した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]