神奈川県情報流出 逮捕の男、持ち物検査の甘さ突く?

2019/12/8 0:34
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廃棄のために引き渡した会社から流出したハードディスク(6日、神奈川県庁)=神奈川県提供・共同

廃棄のために引き渡した会社から流出したハードディスク(6日、神奈川県庁)=神奈川県提供・共同

個人情報を含む神奈川県の大量の行政データが蓄積されたハードディスク(HD)が流出した問題で、HDの破棄を委託されていた情報機器事業のブロードリンク(東京・中央)が社員に対し、HDなどの持ち出しを防ぐための所持品検査を毎退勤時にしていなかったことが7日、同社への取材で分かった。

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警視庁は、同社内に保管されていたHD12個を盗んだとして、社員の高橋雄一容疑者(51)=横浜市旭区都岡町=を窃盗容疑で逮捕した。12個は同県の行政データが入ったHDとは別という。逮捕は6日付。同日付でブロードリンクは高橋容疑者を懲戒解雇した。

ブロードリンクによると、同社では契約社員やパート従業員らには毎退勤時に所持品検査を行う一方、高橋容疑者ら正社員には週1~2回の抜き打ち検査のみ実施していた。高橋容疑者によるHDの持ち出しは3日の抜き打ち検査で発覚した。

高橋容疑者は2016年に入社し、データ消去を担当していた。警視庁の調べに「16年3月ごろから複数回、盗んだ」と供述しており、検査がない日に持ち出したとみられる。同庁は、同社によるチェック体制の甘さを突いて盗み出した可能性があるとみて調べる。

逮捕容疑は12月3日午前6時40分ごろ、東京都大田区内の同社内に保管されたHD12個(時価合計2万4千円相当)を盗んだ疑い。

警視庁によると、神奈川県の行政データが入ったHDを盗んだことも「間違いない」と認めており、「中にどんなデータが入っているか知らなかった」と説明している。

県によると、行政データが入ったHDは同社から18個持ち出され、オークションで販売されていた。9個は県が回収したが、残る9個は未回収となっている。

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