米とタリバン協議再開 3カ月ぶり、カタールで
【カブール=共同】米国のハリルザド・アフガニスタン和平担当特別代表は7日、カタールでアフガンの反政府武装勢力タリバンとの公式協議を再開した。公式協議は米国が9月にタリバンの自爆テロを受けて中止して以来、約3カ月ぶり。AP通信など欧米メディアが伝えた。
トランプ米政権は協議を本格化させてタリバンと和平合意し、アフガン駐留米軍の大幅削減につなげたい考え。APによると、米側は、攻撃を減らす約束をタリバンからまず取り付け、最終的な停戦につなげていく方針という。
ハリルザド氏は4日にアフガンの首都カブールでガニ大統領と会談。11月28日のトランプ大統領のアフガン訪問を踏まえ、和平の進め方を話し合ったとみられる。
米政府は9月初め、和平協議が「大筋合意した」と明らかにしていたが、トランプ氏は同7日、和平協議を「中止した」とツイッターで表明した。同5日にカブールでタリバンによる自爆テロがあり、米兵1人を含む少なくとも12人が死亡したことを理由に挙げた。