エコプロ2019 広がる「脱プラ」 容器で見せる
出展企業各社、代替素材で競う

2019/12/6 21:07
保存
共有
印刷
その他

環境に配慮した製品やサービスを展示する「エコプロ2019」(日本経済新聞社主催)で、プラスチック製品による海洋汚染の問題をテーマにした取り組みを披露する企業が注目を集めている。日本製紙やプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)ジャパンなどが、脱プラスチックの取り組みに関連した商品を展示した。

P&Gジャパンは日本国内の海岸で回収したプラスチックごみをボトルの原料として再利用した「JOY Ocean Plastic」(右手前)を発売した

日本製紙がプラ包装の代替として開発した、紙を使った包装紙「シールドプラス」

日本製紙はプラスチックの使用量を減らし、自然界で分解される生分解性の素材を多く含有した紙の包装製品を展示した。同社開発の「シールドプラス」はプラ包装と同様、外からの酸素や湿気を防ぎ、食品の香りが外に漏れることを防ぐ。

3月に老舗菓子メーカーの長良園(岐阜市)が販売する菓子の包装材として採用された。シールドプラス事業推進室の内村元一氏は「量産化を進めてプラと同じ価格を実現したい」と語った。

P&Gジャパンなどの消費財メーカーも脱プラの取り組みに力を入れる。P&Gは米スタートアップ企業のテラサイクルと連携して、ボトルの材料にプラスチックごみを再利用した台所用洗剤「JOY Ocean Plastic」を発売した。出荷している55万本のボトルには1本当たりの容器原料に25%の海洋プラごみを使っている。

日本国内の海岸で回収した約6トンのプラスチックごみを再生し、ボトルの原料として再生した。同社はすでに欧州などでも廃プラを活用したボトルを販売している。P&Gジャパンは、米テラサイクル社が2020年に日本での実証実験を予定する、ガラスや金属製の容器を回収し再利用するサービス「Loop(ループ)」にも参加する。

このほか、ライオンも再生プラを使ったボトルを展示。王子ホールディングス(HD)はパルプを原料とした紙コップ蓋を開発した。現在はプラスチック製が主流だが、同社の紙製の蓋は水や熱にも強く、温かい飲み物にも使用可能だという。ニュージーランドとオーストラリアでは既に販売を開始している。

エコプロの開催は今年で21回目。会場にはビジネスパーソンだけでなく、校外学習として訪れた小中学生も多い。出展企業各社は消費者に分かりやすい取り組みをアピールしていた。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]