台湾でスパイ疑惑 中国は「選挙利用」と主張

2019/12/6 18:15
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【北京=羽田野主】台湾で情報活動に携わりオーストラリアに亡命を求めたとされる中国人スパイと名のる男性について、中国外務省は「全く信用のできない人物だ」とくり返す。中国共産党系メディアの環球時報の英語版は「台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は中国大陸が台湾にスパイを送り込んだと有権者をだまして総統選を有利にしようとした」とする見方を紹介した。

習近平国家主席=ロイター

豪メディアが11月23日に中国人スパイ疑惑を報じると、中国国営の新華社は男性の名前や年齢などを配信。「詐欺事件にかかわった逃亡犯で、所持していた中国のパスポートは偽造だ」と反論した。

中国が疑惑の打ち消しに躍起になるのは周辺国の「中国脅威論」の高まりを警戒するためだ。中国人スパイの舞台となったオーストラリアに対しても、中国政府は「一部の豪メディアや勢力」と豪政府への名指しは極力避けている。

豪州は南太平洋の要衝にあり、過去には中国寄りの政権が誕生したこともある。太平洋進出をうかがう中国にとって、豪州との関係悪化は避けたいとの思惑がにじむ。

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