習氏、4月訪日へ調整 国家安保局長と王岐山氏が会談

2019/12/6 16:41
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【北京=羽田野主】中国の王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席は6日、中国を訪れている北村滋国家安全保障局長と北京の中南海で会談した。王氏は「習近平(シー・ジンピン)国家主席は原則的に来年春に日本を国賓訪問する。成功裏に実現するなら中日関係に重大な影響と意義がある」と話した。北村氏は「習氏の4月訪日について両国間で課題を十分に話し合いたい」と応じた。

王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席

王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席

習氏の具体的な訪日時期が明かされたのは初めて。王氏は会談で安倍晋三首相が12月下旬に中国を訪問する際に「習主席も会談を持つことになる」と明らかにした。日中外交筋によると、安倍首相は23日に北京で習氏と会談し、24日に成都で日中韓首脳会談に臨む日程を描いている。

北村氏は9月に国家安保局長に就任後、初めて中国を訪問した。王氏は「習主席がわざわざ言いに来て、ぜひ北村氏と会談をするように(私に)指示をした」と明かした。王氏は習氏の盟友とされ、10月の天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に参列した。王氏は北村氏に「即位式を通じて日本が世界に大きな影響力を持っていることを実感した」と話した。

北村氏は中国外交トップの楊潔篪(ヤン・ジエチー)中国共産党政治局員とも北京の釣魚台で会談した。楊氏は「意思疎通と協力を強化し、矛盾と食い違いを適切に管理して新時代の中日関係の構築を進めていきたい」と発言した。北村氏は「日中友好に向けた勢いが極めて強くなっている」と話した。

北村氏の訪中について中国外交筋は「首相側近のひとりで、中日間の太いパイプになるか注目している」と話す。外交・安全保障の司令塔となる北村氏が警察庁出身ということも中国側の関心を集めているようだ。

前局長の谷内正太郎元外務次官は楊潔篪氏と関係を築き、沖縄県・尖閣諸島の国有化をきっかけに冷え込んだ日中関係の立て直しに取り組んだ。14年11月には政治レベルの対話を徐々に再開することなどを盛り込んだ「4項目の共通認識」で一致した。

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