ガルーダ航空社長解任へ 「密輸」問題で引責

2019/12/5 20:01
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【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシアのエリック・トヒル国営企業相は5日、国営のガルーダ・インドネシア航空のアスカラ社長を解任すると発表した。ガルーダが欧州エアバスから受領した新造機の中から税関で申告していない高級二輪車などが見つかり、組織的な「密輸」が疑われていた。近く臨時株主総会を開き、正式に解任する見通しだ。

ガルーダの機内から見つかったハーレーダビッドソンの二輪車

トヒル氏は記者会見で「国営企業の名前を傷つける非常に悲しい出来事だ」と述べたうえで「ガルーダ社長の職務を停止する」と明言した。ガルーダはインドネシア証券取引所に上場する国営企業で、インドネシア政府が株式の過半を持つ筆頭株主だ。

税関によると、11月17日に仏トゥールーズからジャカルタ郊外のスカルノハッタ国際空港に到着したガルーダのA330-900neo型機の中から、米ハーレーダビッドソンの部品が入った箱15箱などが見つかった。荷物リストには入っておらず、税関申告もしていなかった。関係者によると、その後の調べで、アスカラ氏が部下に命じて運び込ませた疑いが強まったという。

アスカラ氏は2018年9月、社長に就任した。前任のパハラ氏が経営立て直しに向けてとった極端な緊縮策が労使関係の悪化を招いた。アスカラ氏は労使協調路線にかじを切り、サービス拡充で収入を拡大する戦略を進めてきた。19年に入り、3四半期連続で最終黒字を確保するなど一定の成果が出ていた。相次ぐ社長交代で経営再建が遅れる可能性もある。

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