エボラ出血熱ワクチン、東大が治験へ まず安全性確認

2019/12/5 17:17
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東京大学の四柳宏教授と河岡義裕教授らは5日、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱を予防する新型ワクチンの臨床試験(治験)を12月中に始めると発表した。海外で開発されたワクチンには副作用などの課題が出ている。東大のワクチンの安全性と効果が確かめられれば、エボラ出血熱を予防する有力な手段になると期待している。

東大が開発したエボラワクチン

このワクチンは河岡教授らが開発した。12月以降、健康な20~40歳代の大人の男性30人に4週間間隔で2回接種する。副作用がないか安全性を確かめる。血液を採取してエボラウイルスに対する免疫機能が強化されたかどうかも調べる。

エボラ出血熱のワクチンは米製薬大手のメルクやジョンソン・エンド・ジョンソンなど海外の企業がすでに開発している。これまでにギニアなど現地で試験的に接種されてきた。しかし重篤な副作用が出たり、ワクチンの製造に手間がかかったりする課題があった。

東大が開発したワクチンは安全性がより高く製造しやすい特色があり、サルを使った実験で効果を確認済みだ。エボラ出血熱のワクチンでは日本初の治験になる。

エボラ出血熱はこれまでアフリカで断続的に流行してきた。有効な治療や予防の方法がなく、ウイルスによっては致死率が50~90%と高い。国境を越えた人の移動が活発になり、日本に持ち込まれるリスクも高くなっている。ワクチンが実用化できれば、現地の感染拡大を抑えられるほか、医療関係者の感染を予防できる。

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