熊谷6人殺害、二審は無期 心神耗弱認定し死刑破棄

2019/12/5 15:53 (2019/12/5 20:06更新)
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埼玉県熊谷市で2015年、小学生2人を含む6人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われたペルー人、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)の控訴審判決で、東京高裁は5日、死刑とした一審・さいたま地裁裁判員裁判判決を破棄し、心神耗弱を認めて無期懲役を言い渡した。統合失調症による妄想が犯行全般に影響を与えたと結論付けた。

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判決理由で大熊一之裁判長は、精神鑑定に基づき、被告は妄想上の追跡者から身を隠すために被害者宅に侵入し、被害者を追跡者とみなして殺害に及んだ可能性があると指摘。一方で、証拠隠滅と受け取れる行動を繰り返すなど、自発的な意思も残されていたとし「犯行時、心神耗弱状態だった」と判断した。

完全責任能力を認めた一審判決は「犯行直近の状況に限ってみた場合、妄想の影響は限定的」としていたが、大熊裁判長は「精神鑑定の評価に見過ごせない誤りがあり、是認できない」とした。

その上で量刑について「残忍な犯行で、6人が命を奪われた結果は誠に重大だ。責任能力の点を除けば、極刑で臨むほかない事案だが、心神耗弱による法律上の減軽をした」と述べた。

弁護側は心神喪失による無罪を主張していた。

判決によると、被告は15年9月14~16日、金品を奪う目的で住宅3軒に侵入し、田崎稔さん(55)、妻の美佐枝さん(53)、白石和代さん(84)、加藤美和子さん(41)と長女の美咲さん(10)、次女の春花さん(7)の6人(年齢はいずれも当時)を包丁で刺すなどして殺害した。〔共同〕

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