龍に呑まれる 詩人 四元康祐

エッセー
2020/1/10 14:00
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日本経済新聞 電子版
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二十五年前、僕はヨーロッパと言う龍に呑みこまれた。以来ずっとその腹のなかで生きてきた。そしていま、龍の尻の穴からひり出されようとしている。

なのに未(いま)だ、ヨーロッパというものが分からない。それは普遍的な精神なのか、それとも異質な土着性の集合なのか。時代と共に変わりゆく政治機構なのか、不動の地形なのか。洗練された文明か、獰猛(どうもう)なる野性か。

ヨーロッパとは何かを問うことは、自分の半生…

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