NYダウ4日ぶり反発、146ドル高 米中歩み寄りに期待
【NQNニューヨーク=川内資子】4日の米株式相場は4営業日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均は前日比146ドル97セント(0.5%)高の2万7649ドル78セントで終えた。米ブルームバーグ通信が「米中は貿易協議の第1段階で撤回する関税額について合意に近づいている」と報じ、米中が歩み寄るとの期待が盛り返した。

米中合意の先送りへの警戒感などからダウ平均は前日までの3営業日で661ドル下げており、自律反発狙いや値ごろ感からの買いが入りやすかった。市場では「トランプ米大統領は来年の米大統領選をにらみ中国と貿易協議で合意したいはず」との見方も根強い。中国での生産・販売が多いスポーツ用品のナイキや、中国売上高の比率が高い工業製品・事務用品大手のスリーエム(3M)が買われた。
米長期金利が上昇し利ざや拡大への期待から、金融のJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスが上昇。2銘柄でダウ平均を87ドルあまり押し上げた。産油国が協調減産を強化するとの思惑から米原油先物相場が大きく上げ、エクソンモービルなど石油株の買いを誘った。
ナスダック総合株価指数は同46.029ポイント(0.5%)高の8566.672で終えた。アップルやアルファベットなどが上昇した。