ドイツ、ロシア外交官2人を追放 ジョージア人殺害事件への協力拒否で

2019/12/5 2:13
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【ベルリン=石川潤】ドイツ外務省は4日、ベルリンのロシア大使館に勤める外交官2人を国外追放にすると発表した。ドイツ政府は8月にベルリン市内で発生したジョージア人殺害事件にロシア当局が関与したとみている。再三の要求にもかかわらず、ロシア側が捜査への協力を拒んできたため、今回の措置に踏み切った。タス通信によると、ロシア政府の報道官は「まったく根拠がない」と反発した。

2人の外交官が追放されたベルリンのロシア大使館=ロイター

ドイツとロシアはフランスなどと9日、ウクライナ和平を話し合う首脳会議をパリで開く。会議直前の外交官追放はロシアと欧州の関係に微妙な影を落とす可能性がある。ロシアは2018年にも、英南部ソールズベリーでのロシア元情報機関員の毒殺未遂に関わったとして、米欧から強い批判を浴びていた。

8月の事件では、ジョージア国籍の男性がベルリン市内の公園で、自転車に乗って近づいてきた犯人に背後から撃たれて死亡した。男性は00年代初めにロシア南部、チェチェンの独立紛争でロシア側と戦っていた。ジョージアでも命を狙われ、ドイツで難民申請をしていた。

事件後まもなく、ロシアのパスポートを持つ男性が実行犯として逮捕された。ドイツ政府は殺害がロシア当局か、ロシアの一部であるチェチェン当局のために実行されたとみている。

ドイツ政府は捜査の進展によっては追加措置に踏み切る。ロシア側が対抗措置をとる可能性もあり、対立が先鋭化しかねない情勢だ。

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