トランプ氏、会見キャンセル カナダ首相に憤慨

2019/12/5 1:33
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【ロンドン=中村亮】トランプ米大統領の首脳会談時のマスコミ対応を中傷したカナダのトルドー首相の発言が波紋を呼んでいる。トランプ氏が長時間にわたりマスコミの質疑に応じたことについてトルドー氏は「彼の側近は驚いて開いた口が床までつきそうだった」と語り、トランプ氏の側近も困惑していたと話した。トランプ氏は4日、トルドー氏について「二枚舌の男だ」と反撃した。

トルドー氏の発言は3日夜のバッキンガム宮殿での北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の晩さん会での一幕だ。晩さん会に遅刻したマクロン仏大統領に「なぜ遅れたのか」とジョンソン英首相が質問。そこにトルドー氏が割り込み「(トランプ氏が)冒頭40分も記者会見をするからだ」と回答。その手法にはトランプ氏の側近でさえも困っていると冗談を飛ばした。このやり取りを撮影していたカナダメディアが公開した。

トランプ氏は3日、3回の首脳らとの会談で計2時間を公開した。首脳会談は数分のやり取りを公開するのが外交儀礼とされ、トランプ氏の手法は異例だ。トランプ氏は記者とのやり取りで野党・民主党を批判するなど首脳会談と関係のない話に時間を費やすことが多く、他国の首脳が放置されることも目立つ。

トルドー氏の発言はトランプ氏の作法を本音では快く思っていなくても、良好な関係を取り繕うため黙認している同盟国の姿を象徴するともいえる。

4日、トランプ米大統領(左)と話すカナダのトルドー首相=ロイター

4日、トランプ米大統領(左)と話すカナダのトルドー首相=ロイター

トランプ氏は4日、NATO首脳会議の閉幕後に予定していた記者会見をキャンセルした。ツイッターで「2日間でたくさんの質問を受けたからだ」と理由を説明した。記者団との長時間にわたるやり取りを中傷されたことに腹を立て、キャンセルした可能性がありそうだ。

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