アイカーン氏、HP株主にゼロックス提案への協力要請

2019/12/5 1:13
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【ニューヨーク=中山修志】米著名投資家のカール・アイカーン氏は4日、米パソコン・プリンター大手HPの株主に、米事務機器大手ゼロックスからの買収提案に協力するよう要請した。「統合のメリットは明らかだ」と主張し、HPが資産査定に応じるよう求めた。「物言う株主」のアイカーン氏が株主説得に動いたことで、HP経営陣への圧力が強まりそうだ。

アイカーン氏はHP株主への書簡でゼロックスの買収提案への協力を要請した=ロイター

アイカーン氏はHP株主に送った書簡で、ゼロックス株10.85%に加え、HP株4.24%を保有していると明らかにした。HPが資産査定を拒否していることを「経営陣の遅延戦術だ」と批判し、「20億ドルのコスト削減効果を生み出す可能性がある」とゼロックス側の主張と同様のメリットを訴えた。

HPは11月、ゼロックスによる3兆円超での買収提案を「評価が低すぎる」として2度にわたって拒否した。ゼロックス側はHPが資産査定に応じないことを不服とし、敵対的買収も視野に「株主に直接協力を求める」と迫っている。

アイカーン氏は18年に富士フイルムホールディングスによるゼロックス買収に反対し、計画を撤回に追い込んだ。他の株主を説得して経営陣に圧力をかけるのが得意戦術で、HP株主への書簡にも「私は変化を拒む経営陣に立ち向かうことで数十億ドルを稼いできた」と記載した。

買収に向けた協議が前進するとの見方から、4日の米株式市場で両社の株価はいずれも上昇して始まった。

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