筑波大に「食薬資源工学」の研究拠点 産総研が開所

2019/12/4 19:47
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産業技術総合研究所と筑波大学は4日、茨城県つくば市の同大学内で、産学官による「食薬資源工学」の研究拠点の開所式を開いた。産総研が持つ触媒技術と、筑波大の植物など生物資源の機能性に関する研究を組み合わせる。安価で簡単に入手できる原料から、人の健康に役立つ医薬品や機能性食品を製造する技術を確立させる。

研究拠点の開所式に参加した産総研の中鉢理事長(左)と筑波大の永田学長(4日、茨城県つくば市)

「食薬資源工学オープンイノベーションラボラトリ」は2023年度までの5年間開設し、30人規模の研究者が所属する。産総研が大学内にこうした拠点を設けるのは全国で10例目となる。

タマネギの外皮に非アルコール性脂肪肝炎を抑制する効果があり、オリーブの実に抗炎症の作用があるなど、生物資源には機能性成分がある。ただ希少成分を抽出すると1グラムあたり数百万円かかる。これらを簡単に合成できる工程を開発し、製造コストを2~3桁下げることを狙う。

産総研の中鉢良治理事長は「本拠点を起点としてワンチームとなり、健康と生活の向上、学術振興と経済発展という大きな役割を果たしたい」とあいさつした。筑波大の永田恭介学長も「つくばの地で省庁を超えた研究がようやくここ数年活発化し、いよいよ機能し始める都市になる」と述べた。

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