超小型衛星の相乗り仲介、JAXAからベンチャーに移管
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日、主力ロケット「H2A」などの余ったスペースに超小型衛星を相乗りさせて打ち上げる機会を仲介する事業を、宇宙ベンチャーのスペースBD(東京・中央)に移管したと発表した。今後世界的に拡大が見込まれる超小型衛星打ち上げの需要を取り込むため、民間企業への事業移管を進める。
移管したのはH2Aロケットと、開発中の新型ロケット「H3」の余ったスペースに重さ50キログラム程度の超小型の人工衛星を相乗りさせて打ち上げる機会を仲介する事業。比較的安価に超小型衛星を打ち上げることができ、JAXAはこれまでの約10年間で32基の打ち上げを手がけてきた。
スペースBDは2017年の設立。国際宇宙ステーション(ISS)に超小型衛星を運び、日本実験棟「きぼう」から衛星を放出する仲介事業を18年にJAXAから移管され、既に十数基を受注している。