声震わせ「信じられない、無念」、ペシャワール会会見

2019/12/4 18:49
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中村哲医師が銃撃され死亡したことについて記者会見するペシャワール会の福元満治広報担当理事(左)ら(4日午後、福岡市中央区)

中村哲医師が銃撃され死亡したことについて記者会見するペシャワール会の福元満治広報担当理事(左)ら(4日午後、福岡市中央区)

「とにかく信じられない、無念だ」。中村哲医師の死亡の知らせを受け、ペシャワール会は4日夕、福岡市内で記者会見し、広報担当理事の福元満治さん(71)は悔しさをにじませた。

中村さんはアフガニスタンで長年、用水路建設などの支援活動に従事。「完全なセキュリティーとはいえないものの、毎回違う経路で移動するなどして活動してきた。非常にショックを受けている」と顔をゆがませた。

福元さんによると、同会に銃撃の知らせが入ったのは同日午後1時ごろ。当初は「右胸に1発被弾したが、命に別条はない」との連絡だったが、約3時間後の午後4時すぎに訃報がもたらされた。

福元さんは「あの事業は中村哲という人物でなければできなかった。普通の医者ではなかった」と中村さんを何度もたたえ、「現地で働く職員らも想像できないくらいのショックと悲しみを受けていると思う」と声を震わせた。

今後の活動については「従来の形では難しいが、事業を継続するのが中村医師の遺志だ」と強調。アフガンの治安の安定には農業の復興と用水路が必要との認識を示し「今後のことは現地のスタッフと相談して決めるが、中止になることはない」と力を込めた。

福元さんは死亡の知らせを受けて、中村さんの妻に電話で報告。「『そうですか。今後のことがわかったら連絡がほしい』と冷静に受け止めていた」と振り返った。

同会では2008年にもアフガンで農業支援を行っていた伊藤和也さん(当時31)が武装グループに拉致され、遺体で見つかった。

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