新潟女児殺害で無期懲役 死刑求刑の25歳男、地裁判決

2019/12/4 15:29 (2019/12/4 19:55更新)
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小学2年の女児が連れ去られ殺害された事件の裁判員裁判の判決で、傍聴券を求めて並ぶ人たち(4日、新潟市中央区)=共同

小学2年の女児が連れ去られ殺害された事件の裁判員裁判の判決で、傍聴券を求めて並ぶ人たち(4日、新潟市中央区)=共同

新潟市西区で昨年5月、小学2年の女児(当時7)が下校中に連れ去られ殺害された事件の裁判員裁判で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われ、死刑を求刑されていた小林遼被告(25)に新潟地裁は4日、「弱者を狙った無差別的な犯行で悪質」として無期懲役の判決を言い渡した。

判決理由で山崎威裁判長は「何ら落ち度のない被害者が下校中に連れ去られ殺害された。結果は重大で、まれに見る凄惨な事件」と非難。一方で殺害の計画性がなく、首を絞めた殺害方法は特に残虐、執拗ではないとして「死刑がやむを得ないとは言えない」と述べた。

争点だった殺意は「死なせる危険性が高いと認識しながら首を絞めた」と認定。被告の捜査段階の供述や医師の証言からわいせつ行為があったと認め、強制わいせつ致死罪が成立するとした。

計画性については「被害者を気絶させようとして首を絞めたのであって、当初から殺害しようとしていたわけでない」と否定。車を女児に衝突させたことや、遺体を線路に置いて列車にひかせたことは悪質だが、殺害行為そのものではないと指摘し、「わいせつ目的の殺人という同種事件と比べて特に重く評価すべきものとは言えない」と強調した。

判決は、遺族の強い処罰感情にできる限りこたえたいとの思いがあるとした上で、「死刑選択で求められる慎重さと公平性は刑事裁判の根幹に関わる価値で、処罰感情を優先させることはできない」とした。

遺族は判決後「これでは娘が浮かばれない。残念という言葉では言い尽くせないほどの気持ちだ」との文書を出した。

判決によると、小林被告は2018年5月7日、新潟市西区の路上で、女児に軽乗用車をぶつけて車に乗せ、首を絞め気絶させて連れ去り、駐車場に止めた車の中でわいせつな行為をした上、首を絞め殺害。遺体をJR越後線の線路に放置し列車にひかせて損壊するなどした。

〔共同〕

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