NYダウ280ドル安、1カ月ぶり安値 米中合意先送り懸念

北米
2019/12/4 6:35
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【NQNニューヨーク=戸部実華】3日の米株式相場は3日続落し、ダウ工業株30種平均は前日比280ドル23セント(1.0%)安の2万7502ドル81セントと11月6日以来ほぼ1カ月ぶりの安値で終えた。最近3営業日での下げ幅は600ドルを超えた。トランプ米大統領が3日に中国との貿易協議の合意を先送りする可能性を示唆し、投資家心理が悪化した。建機のキャタピラーや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)など中国関連を中心に幅広い銘柄に売りが広がった。

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トランプ大統領は米中貿易協議の合意について「(来年11月の)米大統領選後まで待つという考え方を気に入っている」と、北大西洋条約機構(NATO)高官との会談中に記者団に対して話した。「期限は設けていない」とも述べ、米中協議の長期化で世界景気が一段と減速するとの警戒感につながった。

米中の合意先送り懸念で、米政府が15日に中国製品のほぼすべてに対象が広がる制裁関税「第4弾」の発動に踏み切るとの見方も広がった。スマートフォンのアップルに加え、半導体のインテルやマイクロン・テクノロジーなどの下げも目立った。

2日にトランプ大統領がブラジルやアルゼンチンから輸入する鉄鋼などに追加関税を課す考えを示したほか、米通商代表部(USTR)が24億ドルの仏製品に最大100%の制裁関税を検討すると発表したのも相場の重荷だった。

投資家心理の悪化を受けて相対的に安全資産とされる米国債が買われ、米長期金利の指標となる10年物国債利回りは一時ほぼ1カ月ぶりの低水準を付けた。利ざやが悪化するとの見方からゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースといった金融株も売られ、指数を押し下げた。

ダウ平均は午前中に下げ幅を457ドルまで広げる場面があったが、売り一巡後は下げ渋った。年末商戦の好調が伝わるなど、米景気は底堅く推移しており、押し目買いも入って相場を下支えした。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は前日比47.344ポイント(0.6%)安の8520.643で終えた。

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