米アマゾン、5G利用でベライゾンやKDDIと提携

2019/12/4 5:59
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提携を発表する米アマゾン・ウェブ・サービスとベライゾン・コミュニケーションズのトップ(米ラスベガス)

提携を発表する米アマゾン・ウェブ・サービスとベライゾン・コミュニケーションズのトップ(米ラスベガス)

【ラスベガス=奥平和行】米アマゾン・ドット・コムは3日、次世代通信規格「5G」を利用したクラウドコンピューティングサービスの提供で、米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズなどと提携すると発表した。ゲームや自動運転といったデータをリアルタイムで処理する必要がある分野で、送受信にかかる時間が短い5Gを使ったサービスの開発を後押しする。

米ラスベガスで開催中の開発者会議で、クラウド事業を担当する米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)が新サービス「ウェーブレングス」を発表した。

AWSはベライゾンと協力し、5Gの通信網の末端にデータ処理などに使うコンピューターを組み込む。顧客企業が通信の遅れを気にせずにクラウドを利用できるようにする狙いだ。英通信大手のボーダフォン・グループや、日本のKDDI、韓国のSKテレコムとも同様の関係を結ぶ。

クラウドは企業の情報システムとして採用が進み、利用は金融機関や官公庁など高い信頼性を必要とする組織にも広がっている。ただ、開発者会議でジャシーCEOは「IT(情報技術)投資の97%は(企業が情報システムを自社所有する)オンプレミス向けだ」と指摘し、成長余地が大きいと主張した。

事業の成長に向け、クラウドへの移行が遅れている分野で理由を探り、解消を急ぐ方針を示した。

遠隔地のデータセンターを活用することに伴う通信の遅れは課題のひとつで、5Gの活用に加えて従来より顧客企業の近くに小規模なデータ処理の拠点を置いて対応する。自前の情報システムでAWSと同様の使い勝手を実現するサービスも提供先を広げ、クラウドの利用拡大につなげる。

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