ファーウェイ、米研究拠点のカナダ移転を検討

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中国・台湾
アジアBiz
2019/12/3 21:29
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【広州=川上尚志】中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)が米国の研究開発拠点をカナダに移す検討をしていることが3日分かった。米国の制裁を受け同国事業の縮小を余儀なくされたため拠点の配置を見直す。カナダでは同社幹部が逮捕されて出国を禁じられる状態が続き、カナダとの関係を強め打開を図る狙いもありそうだ。

ファーウェイは米政府からの制裁を受け、米国事業の縮小を余儀なくされていた=ロイター

ファーウェイの任正非・最高経営責任者(CEO)が、カナダ紙グローブ・アンド・メール(電子版)のインタビューに対し「研究開発拠点を米国からカナダに移す」と語った。移転の具体的な時期は明らかにしていない。任氏は欧州で次世代通信規格「5G」用の機器の製造拠点を新設する考えも示したという。

ファーウェイは5月に米政府から事実上の輸出禁止措置を科せられ、米企業との取引が難しくなり、7月に米研究開発子会社の人員削減を発表した。カナダで働く社員は2019年に約300人増やし現在は約1200人に達したという。

カナダでは任氏の娘である孟晩舟ファーウェイ副会長が18年末、米政府の要請を受け当局に逮捕された。米政府はイランとの違法金融取引に関わった罪などで孟氏を起訴し、カナダ当局に身柄を引き渡すよう求めている。20年1月にカナダの裁判所で身柄引き渡しに関する審理が本格的に始まる予定だ。

任氏はグローブ・アンド・メールの取材に対し孟氏の逮捕について「カナダの司法制度を信頼している」と述べるとともに「米国の狙いはファーウェイ潰しだ」と米政府への批判を展開した。

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