NEDOや日立など、ポーランドで送配電の実証実験

エレクトロニクス
2019/12/3 18:42
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や日立製作所などは3日、ポーランドで送配電網の安定化システムの実証実験を始めたと発表した。送配電網で事故が発生した場合に最適な対策を立案する。また風力発電など再生可能エネルギーの導入拡大につなげる考えだ。

ポーランドの北部は風況に恵まれ、風力発電の導入拡大が見込まれている。ただ電力インフラは建設から時間がたち、送配電の余力が不足している。そこでNEDOはポーランド国有資産省と実証実験の基本協定書を結び、日立や日立化成、三井住友銀行を委託先として選定。現地の送配電会社などと協力し、現地調査や設備の据え付けなどを進めてきた。

10月に開始した実証実験では、送配電網で事故が起きて電力の需給バランスが崩れた際に最適な対策を立案するシステムを検証する。送配電の情報を常時監視し、事故が発生した場合の対策をシミュレーションする。実際に事故が発生した場合、事前のシミュレーション結果をもとに、発電設備の運転などを自動制御する。

送配電網は電力の需給バランスが崩れると大規模停電になる可能性があるため、事故に備えて実際の送電量を抑えて余力を持たせている。機動的に需給バランスを取れるようにすることで、平時の余力を小さくでき、再生エネの導入拡大につながる。

実証実験では2020年春ごろに蓄電池を使い、送配電網を安定させられるかを検証する。発電量が不安定な再生エネを増やしつつ、送配電網をどう安定的に運用するかは世界各国で課題になっている。実証実験で得られた知見を欧州の他国に応用する考えだ。

(花田幸典)

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