「ムヒ」の池田模範堂、国内初の動物アレルギー治療薬

医薬品製造販売の池田模範堂(富山県上市町)は3日、動物などによるアレルギー症状の治療薬「ムヒDC速溶錠」を発売したと発表した。1日に2錠服用することで、かゆみや鼻炎といった症状を抑制する。同社によると、動物アレルギーに特化した薬は国内で初めて。新商品の投入で需要を掘り起こす。
動物アレルギーはイヌやネコといった動物の毛や唾液が原因で起きる。ムヒDCはテイカ製薬(富山市)が開発した素早く溶ける特殊な製剤を使っており、水がなくても飲める。服用するとメキタジンという成分が皮膚のかゆみや鼻炎を抑える。
希望小売価格は12錠入りで1000円(税別)。全国のドラッグストアや薬局で販売する。池田模範堂は「特化した薬がなかったため、これまで動物アレルギーの症状に悩んでいても、どのように対処したらよいか分からない消費者が多かった」と開発の背景を説明する。