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アステラス副社長「遺伝子治療、けん引役目指す」

アステラス製薬は3日、米バイオ企業のオーデンテス・セラピューティクス(カリフォルニア州)を約30億ドル(約3200億円)で買収すると発表した。同社の遺伝子治療技術を取得する。同日の記者会見で岡村直樹副社長は「遺伝子治療のリーディングカンパニーを目指す」と述べた。

遺伝子治療薬は病気の原因部分に治療遺伝子を直接届ける。長期間にわたって治療効果が続くため、次世代医薬品の本命とされている。

オーデンテスは2012年創業のスタートアップ企業で米ナスダックに上場している。主に遺伝子の運び手となるアデノ随伴ウイルス(AAV)を使った遺伝子治療技術に強みを持つ。アステラスは自社のノウハウにオーデンテス社の技術を融合させ、開発を急ぐ。

数週間以内にオーデンテスの発行済み株式のすべてをTOB(株式公開買い付け)し、約20日間で終了する予定。取得価格は1株60ドルと、オーデンテス社の2日の終値(28.61ドル)の約2.1倍となる。

オーデンテスの18年12月期の売上高はゼロで、最終損益は約1億2800万ドルの赤字。アステラスによると、オーデンテスは20年にも開発中の治療薬を米国で承認申請し、21年には販売する計画という。現在は赤字だが将来の成長を見据え、買収を決めた。3日に日本経済新聞のインタビューに応じた岡村副社長は「23年3月期にはオーデンテスが営業黒字化する可能性がある」と述べた。

アステラスの企業買収はここ数年、数百億円規模が多かった。3000億円を超えるのは10年にOSIファーマシューティカルズを約40億ドルで買収して以来だ。

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