乳幼児向けの玩具を定額でレンタルするサービスを手掛けるトラーナ(東京・中野)はベンチャーキャピタル(VC)のサムライインキュベート、KVP、コロプラネクストの3社を引受先とする第三者割当増資を実施し、約1億円を調達した。調達資金は人材投資やマーケティング費用などにあてる。
トラーナは主に0~3歳の子ども向けに、月齢に合わせた玩具をサブスクリプション(定額課金)方式でレンタルするサービス「トイサブ!」を運営している。「隔月コース」の場合、6つの玩具を隔月で交換するシステムで月間料金が税別3340円。会員数は11月の段階で2200人を超えている。
乳幼児期は月齢の変化に応じて必要な玩具がすぐに変わるため、保護者が選ぶのにも手間がかかる。トラーナのサービスでは月齢に合った玩具が届き、購入する場合と比べると割安に済みやすい。志田典道社長は「子どもに合った玩具を選び、親子の時間を増やしてほしい」と話している。
玩具には電子基板やプラスチックが多く利用され、廃棄されると環境負荷も大きい。乳幼児期の短い期間しか使わない玩具の廃棄を減らす効果も期待できる。
(佐藤史佳)