AIが文字や色読み上げ、MSが視覚障害者向けアプリ

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2019/12/3 16:04
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日本マイクロソフト(MS)は人工知能(AI)を応用した視覚障害者向けスマートフォン用アプリ「シーイングAI」を紹介する記者説明会を3日に開催した。米アップルのスマホのカメラで撮影した文字や画像を認識し、音声で読み上げることで視覚障害者の理解を支援する。従来は英語版だけだったが日本語、フランス語など5カ国語を新たに認識できるようにした。

アプリを使い商品を識別する石井暁子氏

文字、画像、色、照明の点灯状況など、8種類を認識する。例えば街の看板の文字をアプリで撮影すると画像に含まれる文字をアプリが読み上げ、障害者が店舗などを識別しやすくする。家族や友人を個人名などとともに事前に登録しておけば、その人物を識別させることもできる。画像を識別する際はインターネットに接続できる環境が必要。文字や色、照明はネットにつながらなくても識別できる。

説明会にはMS関係者のほか、視覚障害者向けにヨガなどの講座を提供する社団法人を運営する石井暁子氏が出席した。自身も視覚障害者の石井氏は日本語対応版を先行して試用。「容器が似た調味料を識別したり、照明が点灯してしているかどうかを確認したりする際に役立っている」と話す。夫に介助してもらうことが減ったという。

アプリは米MSのAIクラウドサービス「アジュール・コグニティブ・サービス」などを応用して開発した。MSはアプリの収益化は検討していないものの、AIクラウドの認知向上や利用の拡大につなげたい考えだ。

(島津忠承)

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