帝人は3日、同社初の衣料品ブランド「TEIMEN GINZA(テイメンギンザ)」の製品を発売したと発表した。ウールのような肌触りや風合い持つ機能性ポリエステル素材の男性向けスーツなどを展開。店舗やネット通販を通じて販売する。自社ブランドの衣料品事業に参入し、帝人の技術力を消費者に直接アピールする狙いだ。
他社ブランドを扱ってきた直営店のテイジンメンズショップ銀座本店2階(東京・中央)のほか、全国のセレクトショップ数百店で販売する。価格はジャケットが5万円台、パンツが2万円台から。2020年2月にはブランド専用のネット通販サイトを立ち上げる。20年度に1億円、25年度に6億円の売上高を目指す。
繊維事業を手掛ける子会社の帝人フロンティア(大阪市)の日光信二社長は「今後は引き合いの強い、高付加価値のエコ製品も増やしていく」と語った。