「ペッパー」が接客、ソフトバンク系が渋谷にカフェ - 日本経済新聞
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「ペッパー」が接客、ソフトバンク系が渋谷にカフェ

ソフトバンクグループ傘下のソフトバンクロボティクス(東京・港)は3日、ヒト型ロボット「ペッパー」など各種ロボットをフルに活用した同社直営のカフェ「ペッパーパーラー」を報道陣に公開した。ロボットが注文受付や接客、清掃を担う。ソフトバンクロボティクスが自ら運営することでペッパーの改良などに役立てる。ここで得たノウハウを企業向けロボットビジネスに生かしていく。

5日に開業する東京・渋谷の商業施設「東急プラザ渋谷」内に出店した。注文はすべて入り口付近に設けられたペッパーを通じて行う。

「あなたの雰囲気にピッタリなワッフルをぼくの独断でお薦めします。ちょっとお顔をみせてください。どうやら今日はお疲れみたいですね」。このようにペッパーが来店者の表情を認識して、お薦めのデザートを提案してくれる。

カフェの席にもペッパーが設置されている。来店者と気軽に会話をしたり、占いゲームをしたりするなど接客業務も担う。

店舗の清掃にもロボットを活用する。ソフトバンクロボティクスが発売する床清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」を使い、閉店後に決められた店内のルートを自動清掃する。

直営店舗の出店の狙いについてソフトバンクロボティクスの蓮実一隆取締役は「パートナー企業に頼らず、自ら店舗を運営してノウハウを積むことで、企業がロボットに求める機能を提案できるようにするためだ」と語る。

2014年のペッパー販売開始から早5年が過ぎた。当初は物珍しさから企業はこぞって導入した。しかしロボットが珍しくなくなった今、経営に真に役立つ能力が求められている。ペッパーなど同社のロボットの出荷台数は非公表だが、現在3千~3500社が利用しているという。

今回カフェ向けに、ペッパーの会話機能にも改良を加えている。「これまでのペッパーは落語のような面白い会話をする能力を重視していた。今回はカフェで雑談するような能力を重視し、素早くリアクションできるようにしている」(蓮実取締役)。

同店舗には同社が開発する新たなロボットも先行投入し、実際の環境のなかで磨きをかけていく考えだ。蓮実取締役は「注文した商品の運搬やゴミ捨て、教育など店舗内でロボットが役に立つ場面はたくさんある。ここで得たノウハウを企業向けに提供していきたい」と話す。

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