京葉銀行と千葉興業銀行は、認知症などに備えて判断能力のあるうちに財産の処分、管理を家族らに託す「民事信託」を強化する。顧客の高齢化に伴い相談件数も増加傾向にあるため、紹介する商品を拡充して需要に応える。
京葉銀は11月下旬、全国ファミリートラストサポート(東京・千代田)と業務提携し、民事信託における信託財産を現金資産とアパートに限定した商品の紹介を始めた。京葉銀では4月から民事信託の手続きを支援するサービスを始めている。
ただ、資産が多岐にわたると手続きや契約が複雑化することも多く、顧客からはより簡単で迅速な手続きを求める声があがっていた。対象とする信託財産に限って、比較的安価で円滑に手続きできるようになる。
千葉興銀では2日から、信託業務業の山田エスクロー信託(横浜市)の民事信託商品「家族のバトン」の取次紹介を始めた。千葉興銀が民事信託の商品を扱うのは今回が初めて。