「見られない映画」見たい 徳島のファン、交流30年

関西
中国・四国
社会・くらし
2019/12/3 13:45
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「徳島でみれない映画をみる会」の機関誌=共同

「徳島でみれない映画をみる会」の機関誌=共同

映画館が少なく、見たい作品に巡り合えない――。徳島県でこうした悩みを抱える銀幕ファンが、自前の上映会を開催する会を設立して30年余り。会員らは現在も月に1度、徳島市のホールに集まり、県内で上映されなかった作品を大きなスクリーンで楽しんでいる。

1988年から続く「徳島でみれない映画をみる会」(事務局・徳島市)。設立時の会員数は約50人で、20周年を迎えた2008年をピークに約720人にまで増え、現在は480人前後。平均年齢は約65歳で女性が7割を占める。毎月の上映会には300人ほどが足を運ぶ。

会によると、現在、徳島県内の映画館は3館のみ。上映ラインアップにない作品の中から、新聞の映画評や会員の希望を参考に、事務局長の福永二郎さん(63)ら8人の運営委員が何を取り上げるかを選ぶ。11月は中国映画「芳華 Youth」。次回は12月15日で、インドの女性を描いた「あなたの名前を呼べたなら」を4回流す予定だ。

「今はスマートフォンでも話題作を鑑賞できるが、大画面、迫力ある音響で大勢の人と感動を共有するのがあるべき姿だ」と熱心に語る福永さん。上映後、会員は機関誌で感想を語り合い、ホームページの掲示板でお薦め作品を紹介する。評論会の開催計画もある。

映画以外に交流の場を広げてきたことも、息の長い活動につながっているようだ。約25年前からの会員という同県小松島市の三木浩さん(65)は「みんな映画好きで話が合い、会員同士で花見やビアガーデンにも行く。情熱を持って映画を語る親切な人がたくさんいる」と楽しそうに話した。〔共同〕

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