データ復旧のオントラック、ラボ新設 処理件数3倍に

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BP速報
2019/12/3 12:38
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自然災害が発生した際などには復旧の依頼が増えることがある。オントラックでは写真のように被災したハードドライブからもデータを完全に復旧できた

自然災害が発生した際などには復旧の依頼が増えることがある。オントラックでは写真のように被災したハードドライブからもデータを完全に復旧できた

日経クロステック

データ復旧大手の米ケーエルディスカバリ・オントラックの日本法人、オントラック・ジャパン(東京・千代田)は2日、日比谷国際ビル(東京・千代田)内に新設したデータ復旧ラボを本格始動せた。月間処理可能案件数は最大で350~500件と、従来の「3倍以上に増やした」(ケーエルディスカバリ・オントラックのチェン・クォック・リーアジア地域統括ダイレクター)

ケーエルディスカバリ・オントラックのチェン・クォック・リーアジア地域統括ダイレクター

ケーエルディスカバリ・オントラックのチェン・クォック・リーアジア地域統括ダイレクター

新設した「OTJ(オントラック・ジャパン)エンタープライズDR(データ・ディスカバリー)ラボ」は独自開発のデータ復旧ツールやソフトウエア、クリーンルームなどを有し、約10人の専門エンジニアを抱える。「ハードドライブやSSDのテクノロジーの変化は速いが、拠点を市場の近くに構えることで迅速に対応できる」(リーダイレクター)。以前は海外で実施していた「物理的に壊れた磁気テープからのデータ復旧」なども新設したラボで対処できるようになった。

オントラック・ジャパンが日本にラボを設けた背景には、古い「レガシーシステム」を保有し続けた場合に毎年12兆円もの経済損失が生じると経済産業省が試算した「2025年の崖」がある。同社はデータ復旧のほか、レガシーシステムからクラウドへのデータ移行といったデータモダナイゼーションの支援サービスも手掛け、双方の需要を狙う。

多様なテープドライブを常設

多様なテープドライブを常設

米ネットアップや米ヴイエムウェア、米マイクロソフト、米IBM、米オラクルといったパートナー企業との連携を深め、「包括的なサービスを提供していく」(リーダイレクター)。オントラックは米アップルの認定データ復旧プロバイダーでもあり、最新型のMacに搭載されている「T2セキュリティーチップ」からのデータ復旧にも対応しているという。

「韓国やシンガポールと比べて、日本はデータ復旧の問い合わせが少ない」。リーダイレクターはこう話す。「データ復旧に対する多様なソリューションがあるという認知が広がっていないのではないか」(同)。日本でデータ復旧専門エンジニアを育てるなど啓発にも力を入れていく考えだ。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 増田圭祐)

[日経 xTECH 2019年12月2日掲載]

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