英競争当局、アルファベットのルッカー買収を調査

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2019/12/3 5:49
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【ロンドン=篠崎健太】英国の競争・市場庁(CMA)は2日、米グーグルを傘下に持つアルファベットによる米データ分析会社ルッカーの買収計画をめぐり、競争法上の予備的な審査に乗り出したと明らかにした。英国市場でアルファベットがデータ分野で寡占的な影響力を持つ恐れがないかを調べるもようだ。巨大IT(情報技術)企業のデータ独占への懸念が国境を越えて広がってきた。

米グーグルはクラウド事業の強化をめざしている=AP

CMAはルッカー買収に対する意見を20日まで公募し、競合する他企業やデータ分析の利用者などの意見も踏まえ、本格的な買収に関する審査に入るか決める。今回の買収が英国内での競争環境を著しく阻害することになるか調べる意向も示した。

アルファベットは6月、ルッカーを26億ドル(約2830億円)で買収すると発表した。ルッカーはクラウド上のビッグデータ分析に強みを持つ。アルファベットは買収でルッカーのサービスとグーグルのクラウドサービスを融合し、先行する米アマゾン・ドット・コムなどを追い上げようとしている。

一方、ロイター通信は11月末、欧州連合(EU)の競争当局がグーグルのデータ収集活動について予備的調査を実施していると報じた。当局は予備調査の一環として質問状を送付し、検索やターゲット広告など同社の広範なサービスをめぐり、データをどのように分析・活用しているか調べているという。

アルファベットなど米IT大手の「データ寡占」に対する警戒感が欧州で強まるにつれ、英やEU当局は監視を強めている。

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