メキシコ、銃撃戦で22人死亡 治安問題が政権に打撃

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2019/12/3 3:10
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【メキシコシティ=丸山修一】メキシコ北部コアウイラ州のミゲル・リケルメ知事は2日、同州のビジャウニオン市で市庁舎を襲撃した武装集団と治安当局との間で銃撃戦となり、22人が死亡したことを明らかにした。治安問題を巡り発足1年を迎えたロペスオブラドール政権は国内外から批判を受けており、今回の事件は新たな打撃となりそうだ。

事件は11月30日から12月1日にかけて発生した。地元当局によると70人以上の武装集団が市庁舎を襲撃したのをはじめ、複数の場所で治安当局との衝突が起きた。死亡した22人には州の警察官4人と市民2人も含まれる。リケルメ知事は事件に関与したと見られる2人を拘束していることも明らかにしたが、捜査状況などについては明らかにしていない。

メキシコは治安悪化が深刻になっている。敵対する麻薬カルテル同士による抗争などもあり、銃撃戦や殺人事件は珍しくない。総人口は日本とほぼ同じ約1億2600万人だが、1~10月までで殺人事件の被害者数は公式に記録されているだけでも3万人弱に上る。単純計算で1日あたり約100人が殺されていることになる。

トランプ米大統領も麻薬カルテルをテロ組織に指定する方針を示し、メキシコの治安問題と原因になっている麻薬カルテルへの断固とした対応を求めている。ロペスオブラドール大統領は1日、自身の就任1年を祝う集会で「外国からいかなる干渉も受けない」と演説し、強気の姿勢を強調した。ただ今回の事件で米国の圧力が高まる可能性もあり、ロペスオブラドール氏は難しいかじ取りを迫られそうだ。

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