学歴詐称、ブロックチェーンで防ぐ~室工大がNTTと開発

ネット・IT
北海道・東北
2019/12/2 20:58
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室蘭工業大学(北海道室蘭市)とNTT西日本は2日、個人の学位や学歴の証明をブロックチェーン技術で裏付けする研究に取り組むと発表した。情報の流出リスクが減るほか、学歴詐称などもできず信頼性が高まる。2019年度までに室工大で実装し、20年度から他の大学にも広げる。また将来は学位だけでなく職歴や資格情報まで管理できるようにする。

ブロックチェーンはインターネット上の複数のコンピューターで記録を共有し、互いに監視し合いながら正しい記録を鎖(チェーン)のようにつないで蓄積する技術だ。いったん学位を登録すれば書き換えや改ざんが事実上できなくなるため、従来よりも真正なデータとして証明しやすい。

NTT西日本は証明書をコンビニエンスストアで発行できるサービスを展開しており、今回の共同研究でも利用する。開発にあたってはシステム開発のバーナードソフト(札幌市)も協力する。

ブロックチェーンによる学位証明は海外では既に米マサチューセッツ工科大(MIT)で導入されているが、国内では室工大が初めて。室工大は既に他の大学にも声をかけており、20年度からは5大学程度で導入を進める。

大学再編や転職・副業の増加、リカレント教育(社会人の学び直し)などで個人の経歴は複雑になる傾向だ。室工大でブロックチェーン研究を進める岸上順一教授は「将来的には職歴や資格情報まで管理し、個人が自分の情報を簡単に証明できる社会を目指したい」と話す。

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