秋田県漁業協同組合はにかほ市産のズワイガニのうち、基準を満たしたものについて「秋田 にかほ本ずわい」のブランドを付けて12月から出荷する。ブランドガニとして後発になるため、他産地より厳しい基準を設けることで出荷単価を引き上げたい考えだ。
(1)1尾1キログラム以上の雄(2)新鮮で身のよく入ったもの(3)脚が欠けていないもの(4)12~2月に底引き網漁で漁獲されたもの――といった新基準を満たしたカニを選別する。脚に専用のタグを付けて出荷する。
県漁協南部支所(にかほ市)は10月~翌年4月に本ズワイガニを底引き網漁で捕っている。年間漁獲量は10トン弱で秋田県全体の半分を占めるという。生きたまま出荷した場合でも1キログラム当たり5千~6千円にとどまるため、ブランド化で単価引き上げをめざす。新基準を満たすのは漁獲量の1~2割程度の見通しだ。
県内では外食チェーンのドリームリンク(秋田市)が男鹿市や水産物卸と協力し、2018年冬から男鹿市で捕れた本ズワイガニを「舞雪(まいせつ)がに」の名でブランド化している。