東京都は3日から、再生可能エネルギーの普及を狙い、再生エネ由来の電気を都民らが低価格で使える共同購入事業の参加登録を受け付ける。首都圏に住む一般家庭や個人事業者を対象とする。太陽光や風力による電気を使いたい参加者が多く集まれば、スケールメリットで標準的な電気料金よりも安くなるという。
都は事業名を「みんなでいっしょに自然の電気」とした。インターネットを通じて、2020年1月21日まで登録を受け付ける。都と協定を結んだアイチューザー(東京・品川)が実務を手がける。登録した家庭は2月上旬以降に料金の見積もりが送られ、契約するかどうかを判断する。
都によると、4人家族で年間1万円程度、電気代が安くなるケースがあるという。都内での再生エネによる電力の利用比率は17年度で14%だった。都は30年までに30%程度まで高める目標を掲げている。