首相「データ復元は不可能」 桜を見る会の招待者名簿で

2019/12/2 19:30
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安倍晋三首相は2日の参院本会議で、4月の「桜を見る会」の招待者名簿について電子データの復元はできないと語った。「端末にデータは保存されていない。サーバのデータを破棄後、バックアップデータの保管期間を終えた後は復元は不可能だとの報告を受けている」と説明し「野党議員からの資料要求とは全く無関係だ」と強調した。

野党が桜を見る会の招待者数や支出額などの資料請求をした日と同じ5月9日、内閣府は名簿をシュレッダーで破棄し、同時期に電子データも削除していた。首相は桜を見る会の運用を見直す際に「文書の保存期間についても今後検討していく」と述べた。自民党の森屋宏氏への答弁。

2015年の桜を見る会にはジャパンライフ元会長が参加していた。同社はマルチ商法を展開し17年に経営破綻しており、野党からは同社が桜を見る会への招待を宣伝に利用していたと問題視している。

首相は2日の答弁で元会長との関係について問われ「多人数の会合に同席していた可能性までは否定しないが、一対一のような形で会ったことはなく、個人的な関係は一切ない」と答えた。妻の昭恵氏は元会長と面識がないとも語った。

「会が企業や個人の違法・不当な活動に利用されるのは決して容認できない」とも指摘した。立憲民主党などの野党共同会派に所属する社民党の吉田忠智氏への答弁。

元会長宛ての15年の招待状には「60-2357」との区分番号が記載されていた。内閣府は区分番号「60~63」が「総理・長官等の推薦者」と記した資料について「内閣府が提出した」と認めている。このため、野党は首相が元会長を招待したのではないかと追及している。

首相は区分番号に関し「招待状の発送を効率的に行うために便宜的に付しているもので、会の終了をもって使用目的を終えるため、内閣府で現時点で情報を保有していない」と語った。「60」が首相の招待枠であるかどうかは明言しなかった。共産党の田村智子氏への答弁。

政府は20年の桜を見る会を中止すると決めている。日本維新の会の柴田巧氏はその後の桜を見る会について「廃止すべきだ」と指摘したが首相は「現時点で廃止することは考えていない」と応じた。

臨時国会の会期は9日までで、首相が桜を見る会に関して国会で発言するのは今国会では2日が最後になる見通しだ。立民など野党4党の追及本部は2日、国会内で会合を開き、今後も追及を続ける方針を確認した。

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