326/650 英EU離脱、これで決まるか
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2019/12/4 2:00
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欧州連合(EU)からの英国離脱の是非が問われる12日投票の英総選挙はどんな数字に注目すればいいのか。全議席数650のうち過半に当たる議席の326だ。

「離脱実現」のスローガンを掲げる与党・保守党がこの326議席を取れば、EUとジョンソン政権が合意した離脱案に基づき、来年1月末までの離脱の可能性が高まるためだ。

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解散前の保守党の勢力は298。単独過半数を取るためには28議席の上乗せが必要だ。前回2017年のメイ政権下の総選挙で、保守党の獲得議席は317だった。

第1党は守ったものの、単独過半数のハードルは越えられず、北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)との閣外協力を余儀なくされた。

少数与党政権だった10月議会は離脱関連法案の大枠は過半数の賛成を得たが、スピード審議の日程案は否決された。単独過半数を取れば、DUPの支援なしでも議会での主導権を握れる。

ジョンソン氏は総選挙後にすみやかに組閣に着手し、クリスマス休暇前にEU離脱の国会審議にめどをつける作戦を描く。

ただし、過半数割れになれば、保守党の味方になる党はもう見当たらない。第1党を守っても、離脱をめぐる政局の混乱は必至だ。

英調査会社ユーガブの11月29日時点の世論調査では、保守党が43%の支持率と首位を走り、34%の労働党に差をつけた。

保守党の勢いに押され、より強硬な「即時離脱」を訴える野党ブレグジット党が半数を超える選挙区で立候補を取り下げたのもジョンソン氏に追い風になる。保守党やブレグジット党など早期離脱を訴える政党の支持率を足せば5割に迫る。

各選挙区で1人しか当選しない小選挙区制は「死票」が多く、政党支持率は議席数に一致しない。保守党が過半数の議席を確保し、約束通りに来年1月末のEU離脱を実現できるのかはなお予断を許さない。

(国際部 白岩ひおな)

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