桜を見る会名簿 首相「データ復元は不可能」

安倍晋三首相は2日の参院本会議で、4月の「桜を見る会」の招待者名簿について電子データの復元はできないと語った。「端末にデータは保存されておらず、サーバのデータを破棄後、バックアップデータの保管期間を終えた後は復元は不可能だとの報告を受けている」と述べた。
内閣府が採用しているシステムに関して「個々の端末でなくサーバでデータを保存するシンクライアント方式だ」と指摘し、端末にデータが残らないと説明した。桜を見る会の運用を見直す際に「文書の保存期間も今後検討していく」と強調した。
内閣府は野党から招待者数や支出額などの資料請求を受けた日と同じ5月9日に名簿をシュレッダーで破棄し、同時期に電子データも削除した。
首相は「大型シュレッダーの予約を4月22日に行い、シュレッダーの空き状況や障害者雇用の短時間勤務職員の勤務時間などとの調整の結果、使用予定日が5月9日となった」と語った。廃棄は「野党議員からの資料要求とは全く無関係だとの報告を受けている」と述べた。