福岡母子殺害、元警官に死刑求刑 地裁公判

2019/12/2 12:45 (2019/12/2 17:19更新)
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福岡県小郡市で2017年6月、母子3人が殺害された事件で、殺人罪に問われた元県警巡査部長の中田充被告(41)の裁判員裁判の論告求刑公判が2日、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)であった。検察側は中田被告に死刑を求刑。弁護側は一貫して無罪を主張しており、最終弁論でも「死刑は回避されるべきだ」と述べた。判決は13日に言い渡される。

公判では、中田被告が犯人かどうかの「犯人性」と「量刑」が分けて審理され、2日は量刑を巡る最終の論告と弁論が行われた。

弁護側は、仮に中田被告の犯行だとしても「殺害を計画したような状況はない」として刑を軽くすべきだと訴えた。中田被告は最終意見陳述で「私から言うことはありません。適切な判断をお願いします」と述べた。

検察側は論告で「現職警察官が起こした極めて衝撃的な事案で、自己中心的な犯行だ」と強調。家族3人を立て続けに首を絞めたとされる手口について「残忍性は十分自覚できたはずだが3回も繰り返し皆殺しにした。信頼と愛情を裏切った冷酷な犯行だ」とした。

論告に先立ち、中田被告の妻、由紀子さん(当時38)の母と姉が意見陳述し「自分のやったことを認めず、誰かのせいにして今後も生きていくのか。生きる資格はない。3人を返して」と話し、厳しい処罰を求めた。

検察側はこれまでの公判で「第三者が侵入した形跡がなかった」などとして、中田被告による犯行だと主張。弁護側は凶器や事件の目撃情報など直接的な証拠がなく、第三者の関与も合理的に否定できていないと反論し無罪を訴えてきた。

起訴状などによると、中田被告は17年6月5日深夜から6日未明、自宅で由紀子さんと長男の涼介君(当時9)、長女の実優さん(同6)の首を絞めて窒息死させたとされる。同被告は当時、県警本部の通信指令課に所属していた。

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