被災の門脇小、一部を解体 中央部残し震災遺構に

2019/12/2 9:27 (2019/12/2 12:42更新)
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校舎中央部を東日本大震災の遺構として保存するため、解体工事が始まった宮城県石巻市立門脇小(2日)=共同

校舎中央部を東日本大震災の遺構として保存するため、解体工事が始まった宮城県石巻市立門脇小(2日)=共同

東日本大震災で被災した宮城県石巻市立門脇小で校舎中央部を震災遺構として保存するため、両端部の解体工事が2日、始まった。西側から壊し、2021年度中の公開に向け整備。校舎は全長107メートル、3階建てで中央部の約65メートルを保存する。津波は1階の約1.8メートルまで到達し、火災にも襲われた。

校舎内部は被災当時の状態を維持。安全面の配慮から校舎内への立ち入りは禁止するが、新設する別棟から内部を見学できるようにする。

市は16年、解体を望む住民らに配慮し部分保存を決定。住民側のアンケートでは8割以上が全体保存を求めたが、市は方針を変えなかった。

重機が大きなはさみを動かして解体を始めると、ガリガリと大きな音がして粉じんが舞い、外壁や柱が崩れ落ちた。震災遺構として門脇小を全体保存するよう求めてきた団体の共同代表で、同小卒業生の阿部豊和さん(67)は「被災した形がそのまま残っており貴重だ。思い出も詰まっている。悲しい」と作業を眺めていた。

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