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マルタ首相が辞任表明 調査報道記者殺害巡り

【ローマ=共同】地中海の島国マルタのムスカット首相が1日、辞任する意向を表明した。タックスヘイブン(租税回避地)の実態を暴いた「パナマ文書」報道に参加した女性記者ダフネ・カルアナガリチアさん=当時(53)=が2017年に殺害された事件を巡り、退陣を求める声が上がっていた。地元メディアが報じた。

ムスカット氏は与党労働党に来年1月12日までに後任の党首を選ぶよう求めた。同日に党首を辞め、その数日後に首相を辞任するという。

マルタ検察当局は1日までに記者殺害に共犯として関与したとして地元実業家の男を訴追した。実業家はムスカット氏側近とつながりのあった人物とみられている。野党が首相に辞任を要求していたほか、市民らの抗議デモも起きていた。

カルアナガリチアさんは17年10月、マルタ北部で車を運転中に爆弾が爆発し死亡、当局が殺人事件として捜査していた。

ムスカット首相夫妻の不正資金疑惑を報じるなど与野党政治家の不正を追及していたカルアナガリチアさんは同国随一の調査報道記者として知られ、殺害の背景に政治的動機があるのではないかとも指摘されていた。

カルアナガリチアさんは国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が16年に行ったパナマ文書報道にも参加。事件を受けて世界各地から報道の自由に対する卑劣な攻撃だと非難する声が上がった。

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