南米スリナム大統領に禁錮20年判決 軍事裁判所
1982年の15人殺害指示で

中南米
2019/12/1 11:22
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禁錮20年の判決を受けたスリナムのボーターセ大統領(左)は中国を訪問していた(27日、北京)=ロイター

禁錮20年の判決を受けたスリナムのボーターセ大統領(左)は中国を訪問していた(27日、北京)=ロイター

【サンパウロ=外山尚之】南米スリナムの軍事裁判所は11月29日、同国のボーターセ大統領に対し、1982年に自らに批判的なジャーナリストなど15人に対する殺害を指示した罪で禁錮20年の有罪判決を言い渡した。ボーターセ氏に対する逮捕命令は出ておらず、上訴が可能だという。同氏は中国を公式訪問しており、12月1日に帰国する予定だ。

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地元メディアによると、ボーターセ氏は陸軍曹長として80年にクーデターで政権を奪取した際、軍に敵対的なジャーナリストや弁護士ら15人の殺害を主導した罪で起訴されていた。

ボーターセ氏の弁護士は「殺害された人々は海外の助けを借り、政権転覆を企てていた」と主張したが、裁判所がこれを認めなかった。米国や英国など欧米6カ国は29日、判決を受け「15人の無実の市民が殺害されたという最終判決は決定的だ」として支持する共同声明を発表した。

野党勢力はボーターセ氏の辞任を求めているが、ボーターセ氏の広報官は30日までに「野党が背後にいる政治的な動きであり、大統領はスリナムに帰国している最中だ」と述べ、辞任を否定した。

ボーターセ氏は27日に訪問先の北京で中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談し、中国系企業の投資を軸とした経済協力を深めることで合意したばかりだった。

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