軍事用「M16」使用か 神戸山口組幹部射殺

2019/11/30 10:00
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兵庫県尼崎市の路上で暴力団神戸山口組の古川恵一幹部(59)が射殺された事件で、使用された自動小銃は殺傷能力が高く戦場で使用される軍事用の「M16」の同型とみられ、現場に薬きょうと不発弾が合わせて28発分落ちていたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。古川幹部は自動小銃で十数発撃たれ、即死だったとされる。

捜査関係者によると、遺体は片腕が激しく損傷し、顔にも正面から撃たれた痕が複数あった。腹部も真上から撃たれており、倒れた後にも銃撃が続いたとみられる。M16は約30発の銃弾を装填できるタイプで、執拗に連射した可能性がある。

殺人容疑で再逮捕された朝比奈久徳容疑者(52)=愛知県江南市=は兵庫県警に「M16で約30発撃った」と供述。専門家によると、M16は殺傷能力が高い。「人類史上、最も多くの人を殺した武器」と称される自動小銃「AK47」と並んで現在も同型の銃が世界中でつくられ、紛争地域で使われている。

ただ、国内の暴力団抗争事件での使用は珍しい。今回は銃身を短くした小型タイプとみられるが、それでも他の銃と比べて大きく、持ち運びや取り回しが難しいためだ。

現場には薬きょうの他に、複数の実弾も落ちていた。弾が詰まるトラブルが起き、その弾を取り出した際に落ちた可能性が指摘されている。銃器評論家の津田哲也さんは「古い実弾は詰まるトラブルが起きやすく、今回のM16はかなり昔に海外から密輸された可能性がある」と話した。

朝比奈容疑者は事件直前、現場近くの居酒屋で一緒にいた古川幹部に「車を駐車したい」と依頼して店外に誘い出し、車から自動小銃を取り出して銃撃した疑いがある。約1時間後に銃刀法違反容疑で京都府警に現行犯逮捕された。「殺すつもりで約30発撃った」と供述している。〔共同〕

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