さいたま市岩槻人形博物館、2月22日開館 収蔵5000点、魅力を発信

2019/11/29 20:11
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さいたま市岩槻人形博物館が2020年2月22日、国内有数の人形生産地である同市岩槻区に開館する。江戸時代後期から昭和期に作られた人形や絵画など5000点以上の資料を収蔵。全国から集めた人形を展示するほか、人形の調査研究や修理もして、人形の魅力を発信する。

5000点以上の人形関連資料を収蔵する

5000点以上の人形関連資料を収蔵する

日本画家で人形玩具研究家の西沢笛畝(てきほ)氏、実業家の浅原革世氏のコレクションなどを保管する。常設展示では40点ほどを定期的に入れ替える予定だ。博物館の林宏一館長は25日の記者発表会で「コレクション数は最大規模。日本初の公立人形博物館として人形の魅力を伝えたい」と語った。

博物館は、城下町の風情を残す岩槻の町並みに合わせて、平屋建てで、延べ床面積は約2000平方メートル。岩槻の人形職人が作業する映像を紹介する展示室を設けるほか、年に4回ほど企画展を開く。年間の来館者数は7万4000人を見込む。

開館を記念する初回企画展は、現存する中では最大級とされる横幅約40センチメートルの「犬筥(いぬばこ)」を展示する。女の子の幸せを願う縁起物で、安産祈願のお守りとして飾られていた。

博物館では人形の修復を手掛ける部門も設け、人形を後世に伝えられる保存活動にも力を入れる。人形は布や人間の毛を使っているものもあり、紫外線などで劣化しやすい。文化財を修復する技術を持ったスタッフが非常勤職員として勤務する。

人形博物館は旧岩槻市時代の数十年前から構想があったものの、調整が難航した。合併後のさいたま市が人形を地域の魅力ある資源と位置づけたことから、17年に着工し、総事業費42億円をかけて整備した。隣接地には地元野菜を使ったカフェなどが入居する「にぎわい交流館いわつき」もオープンする。

博物館は東武野田線岩槻駅から徒歩10分の、旧岩槻区役所の跡地に建つ。開館時間は午前9時から午後5時まで。観覧料は大人300円、高校生・大学生・65歳以上は150円、小中学生100円。20人以上の団体割引や年間パスポートの販売も予定している。

(伴和砂)

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