新王座に20歳・芝野名人 井山三冠に後退、囲碁王座戦

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社会・くらし
2019/11/29 18:54 (2019/11/29 20:17更新)
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井山裕太前王座(左)を破り、タイトルを奪取した芝野虎丸新王座(29日、愛知県蒲郡市)

井山裕太前王座(左)を破り、タイトルを奪取した芝野虎丸新王座(29日、愛知県蒲郡市)

29日朝から愛知県蒲郡市の銀波荘で打たれていた第67期囲碁王座戦(日本経済新聞社主催)五番勝負第4局は午後6時51分、挑戦者の芝野虎丸名人(20)が282手で井山裕太王座(30、棋聖・本因坊・天元)に白番半目勝ちし、対戦成績3勝1敗で王座のタイトルを奪取した。2018年8月まで七大タイトルを独占していた井山前王座は、12年以来7年ぶりの三冠に後退した。

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(最終譜面・282手まで)
●45(38)○134(123)●157(104)○164(150)○230(225)●277(177)○280(260)○282(177)

(最終譜面・282手まで)
●45(38)○134(123)●157(104)○164(150)○230(225)●277(177)○280(260)○282(177)

芝野新王座は20歳0カ月で、趙治勲名誉名人(63)が持つ王座獲得の最年少記録(20歳5カ月)を43年ぶりに更新した。名人と合わせて二冠となり、複数タイトル保持の最年少記録も井山前王座の21歳11カ月を抜いた。

対局終了後、芝野新王座は「運がよかった。シリーズを通じて苦しい時間が長かった。目標にしてきた井山先生に勝ったのは自信になる」と控えめに喜んだ。井山前王座は「最近の戦いぶりからすると、この結果も仕方ない」と話した。

この日の対局は、井山王座が地合いで先行し、挑戦者が厚みを築く序盤戦で始まった。中央白82から挑戦者の攻めが鋭く「要の黒3子を取って挑戦者が有望になった」と立会人の山城宏九段ら検討陣は見ていた。

井山王座は黒179など上辺の白石を攻めて追い上げたが、最少の半目差で及ばなかった。解説の中野寛也九段は「両者の持ち味が出て、最後まできわどい勝負だった」と話した。残り時間は井山王座1分、芝野挑戦者2分だった。

芝野名人は1999年、神奈川県生まれ。洪清泉四段が主宰する道場で学び、今年10月に史上最年少で名人のタイトルを獲得したばかりだった。

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