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振付家・矢内原美邦がオペラ手掛ける「椿姫」に挑戦

振付家・劇作家・演出家として、演劇や舞踊の世界で幅広く活動する矢内原美邦が初めてオペラの演出と振り付けを手掛ける。白河文化交流館コミネス(福島県白河市、2月9日)、金沢歌劇座(金沢市、16日)、東京芸術劇場(東京・豊島、22日)の共同制作オペラ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」だ。「無数の名演出があるだけに大変なプレッシャーだが、私がやるからには現代から未来につながるような作品にしたい」と語る。

初めてオペラ演出に挑む振付家の矢内原美邦(中央、11月18日、東京都豊島区の東京芸術劇場)

同作はイタリアの作曲家ヴェルディの最高傑作の1つ。娼婦ヴィオレッタと青年貴族アルフレードを巡る恋愛模様を描き、劇的なアリアなど聴きどころが多い作品だ。矢内原は今回の演出について「音楽的には端役だとしても、皆さんがそれを感じさせないくらい動く作品にする」。時代設定も19世紀から現代の「どことも分からぬ世界」に移し替える。矢内原は演劇界で権威ある岸田国士戯曲賞の受賞歴もあり、劇作家としても評価が高い。今回の演出のため、デュマの戯曲を細かく読み込んだ。原題の「ラ・トラヴィアータ」は「道を踏み外した女」を意味するが、矢内原は「ヴィオレッタは踏み外したのでなく、自分が正しいと思った道を進んだのだと思う。彼女の生と死を巡り、女性の生き様、強さを表現したい」と言う。

指揮はスウェーデンのヨーテボリ歌劇場の音楽監督であるヘンリク・シェーファー、演奏は白河・金沢公演がオーケストラ・アンサンブル金沢、東京が読売日本交響楽団。歌手陣もヴィオレッタ役のソプラノ歌手エヴァ・メイなど実力派がそろう。「音楽的な細かい点は音楽家の皆さんにお任せするが、今までにない表現は求めていく」。演劇や舞踊の要素が強い、新たなオペラ像が生まれそうだ。

(岩崎貴行)

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