東京・渋谷に開業したブロードウェー発祥のチケットストア「tkts」
ニューヨークの「ブロードウェー」、ロンドンの「ウエストエンド」。成熟した都市には世界的な劇場街が存在する。国内外の観光客が集まり、自国文化を海外に発信する。東京の「ブロードウェー」はどこか。日比谷、渋谷など候補となる街はあるが、劇場街と呼ぶほどではなく、夜に楽しめる公演は少ない。観劇都市への脱皮に向けた課題を追った。
8月、ブロードウェー発祥のチケットストア「tkts」が国内で初めて東京・渋谷に開業した。「今夜、演劇を見たい」というニーズに応えるため、公演直前のチケットのみをディスカウントして販売するのが特徴だ。(「演劇の当日券2~5割引で 米『tkts』渋谷に開業」参照)
オープンから約3カ月、運営するロングランプランニング(東京・新宿)の榑松大剛社長は「ブロードウェーとまるで違う。東京の不利は否定できない」と打ち明ける。
同社がまとめた東京とニューヨークの劇場分布図。山手線の内側とマンハッタン島はほぼ同じ広さだが、…
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