「AIには勝てず」 韓国トップ棋士が引退

朝鮮半島
囲碁・将棋
2019/11/29 16:24
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韓国の李九段(共同)

韓国の李九段(共同)

【ソウル=鈴木壮太郎】韓国トップ棋士で、米グーグル系の英ディープマインドの囲碁向け人工知能(AI)ソフト「アルファ碁」と対局した李世●(石の下に乙、イ・セドル)九段(36)が引退した。李氏は聯合ニュースとのインタビューで「AIの登場で、死に物狂いで第一人者になっても最高ではないことがわかった。どのみち勝てない存在がある」と引退の理由を語った。

李氏は19日、韓国棋院に辞表を提出した。李氏はインタビューで1勝4敗となった2016年の「アルファ碁」との対局を振り返り、前夜祭の行事で敗北を直感したと打ち明けた。「妙な気持ちだった。ディープマインドの連中は自信満々で、対局前から自分が負けているようだった」

李氏は棋界の運営を巡って韓国棋院やプロ棋士会と対立していた。引退はそれが原因との見方もある。だが李氏は京郷新聞とのインタビューで、「全くなかったとはいえないが、それよりはAIという絶対に越えられない壁の前で感じた虚無と挫折がより直接的な理由だ」と話した。

李氏は12月、引退を記念して韓国産のAIソフトと対局する。引退後はどうするのか。韓国では天才棋士の「次の一手」に注目が集まる。来春の総選挙での出馬説まで浮上するが、李氏は「とんでもない話だ」と否定している。

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